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都市型工房の可能性をオープンに
2025
02.27
荒川技研工業 × 光伸プランニング「JAPAN SHOP 2025」共同出展のお知らせ

荒川技研工業株式会社、株式会社光伸プランニングは、2025年3月4日(火)〜7日(金)東京ビッグサイトで開催される店舗総合見本市「 JAPANSHOP 2025 」に共同出展いたします。
クリエイターに進藤篤氏を迎え、植物由来の樹脂を用いた3Dプリンティング×ワイヤーグリップシステムで構成するインスタレーションをご覧いただけます。
「EVER ORIGIN(永遠の原点)」をテーマに、力強くも繊細に煌めく「1本の大樹」のインスタレーションを展開し、樹脂本来の美しさとワイヤーグリップシステムの新たな価値創造に挑みます。 会場内にそびえる大樹のサイズは直径3m、高さ3.7m に及びます。180枚以上の酢酸セルロース樹脂パーツが樹液のように表面を覆い、それらを600個以上の多様なワイヤーグリップシステムが支えています。
現代の樹脂加工技術である3Dプリンティングが、人工的・作為的に正確な造作が可能であるのに対し、本来の樹脂は有機的で不均質な生命の痕跡を残します。同時にワイヤーグリップシステムとの出会いによって重力から解放された宝石のような軽やかさと輝きがうまれます。本展示では、3D プリンティング技術における正確さの中に、ときおり現れる予期しない樹脂の動きやズレを取り込みつつ、人工と自然との共鳴を通して、改めて樹脂の原点に立ち返ります。
素材本来の琥珀色の樹脂と、金属の煌めきが織りなす繊細な輝きと神秘的な存在感を放つ「1 本の大樹」。
重力に身を任せ豊かな造形を与える樹脂と、重力からの解放を与えるワイヤーグリップシステムというディスプレイを支える2社のものづくりが、新たな展開へと歩みを進めることとなるでしょう。



左:酢酸セルロース樹脂による 3D プリントパーツ。
中央:酢酸セルロース樹脂の本来の色味の積層により、琥珀色のオブジェクトが創出される。
右:ブースデザイン CG イメージ
今回のインスタレーションの表層部分には、180 枚以上の酢酸セルロース樹脂パーツが用いられています。これはフィラメントタイプ(糸状)と異なり、ペレットタイプ(米粒状)で3Dプリンターへ大量充填ができるため、大型造形が得意です。
さらに、着色の自由度も高く、さまざまな造形性に優れています。本パーツは植物由来のセルロースに酢酸を混合して得られるバイオマス素材のため、土壌や海中での生分解性が高く、造形後も粉砕工程を経て再度ペレットに戻すことができます。(※バージン材に比べ若干表現の曇りや気泡等のノイズは生じる)
今回の展示では、従来の立体什器ではなく空間演出として活用できる「面材」としての制作に取り組みました。面材といえども、アクリルなどの平面素材とは異なる膨らみや立体感が生まれたアウトプットをしています。
3D プリンティング単体ではなく、荒川技研工業のワイヤーグリップシステムと組み合わせるため、取り付け部分の精度担保・データ作成だけでなく、プリンター側の吐出量(パラメーター)をコントロールすることで、工業的印象を脱した自然な樹脂感のある造形表現に注力しました。
今回の共同出展をきっかけに、ディスプレイ・空間演出方法の一つとして、内装・建築関係、VMD 等に携わる方々に 3D プリンティングの新たな表情をご覧いただければ幸いです。
【開催概要】
第 54 回店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2025」
荒川技研工業 × 光伸プランニング(JS4301 ブース)
会期|2025 年 3 月 4 日(火)〜 7 日(金)
時間|10:00〜17:00(※最終日のみ 16:30 終了)
会場|東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟(東京都江東区有明 3-10-1)
ブース|東 4 ホール JS4301 ブース
URL|https://messe.nikkei.co.jp/js/
主催|日本経済新聞社
クリエイター|進藤篤
協賛|アイティーエル株式会社
施工|株式会社タイワ
照明計画|麻田勝正(GLD)
◼︎荒川技研工業
1973 年に創業。創業者であり、工学博士である荒川秀夫氏が「ないものを創る」を理念に会社を立ち上げ、1975年に世界に先駆けてワイヤー金具の調整機構「ARAKAWA GRIP」を開発。その後この技術を核とした用途製品を次々と開発し、製造、販売事業を展開、小さいながらも自社のブランド「ARAKAWA GRIP」を持つ。表参道に本社兼ショールーム「TIERS」を構え、埼玉県の所沢事業所では、設計から製造まで一貫して行っている。国外では「メイドインジャパン」の ARAKAWA GRIP として愛されており、2022 年には同社ワイヤーシステムがグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞。ミラノデザインウィークへ出展するなど、日本のものづくりを世界に発信し続けている。
◼︎光伸プランニング
1981 年創業以来、「一人でも多くの『つくりたい』想いをカタチに」を目指し、サイン・ディスプレイ、空間装飾、屋外広告の分野で数多くの制作施工を手掛ける。渋谷区神宮前に「都市型工房」として、大型 3D プリンターをはじめとする様々なデジタルファブリケーション設備を擁し、什器・作品制作のノウハウを活かした、新たなディスプレイツールを提案。また、2020 年「Think globally, act locally (地球規模で考え、足元から行動しよう。) 」 をテーマにシブヤ大学との連携授業を開催、2024 年からは様々な分野で活動するクリエイターとのコラボレーションプロジェクト「SOKEI (素形)」をスタート。制作・施工事業のみならず、地域コミュニティとの連携やクリエイターとのリサーチから始まる作品制作等、さまざまな視点から 3D プリンターの造形表現の可能性に向き合う。
◼︎進藤 篤 | ATSUSHI SHINDO
1991 年生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻課程修了。インテリアデザイナーとしてホテル・オフィス・商業空間等のデザインに携わる。個人プロジェクトでは”空気感(ATMOSPHERE)をデザインする “をテーマに据え、空間・インテリアオブジェクト・アート作品等、多岐にわたる作品を発表。日常にある物事を捉え直し、素材の新たな可能性と根源的な美を探る。
[主な受賞歴]
日本空間デザイン賞, エキシビション・プロモーション部門 銅賞/サステナブル空間賞 (2024)
Young Japanese Design Talent, ELLE DECOR JAPAN (2023)
Young Designer Award, Interior Lifestyle (2023)